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これはARRICAM LT。このようなカメラを仕事で使う。35mmフィルムを使用するいわゆるアナログカメラだ。他にも16mmカメラやハイスピードカメラなど20種類を超えるカメラが有り、用途に適した物を選ぶ。レンズの種類は数限りないし、クレーンやカメラカー、ヘリコプターによる撮影用のオプション等どんな撮影にも対応出来るアイテムが用意されている。絶えず新しい物が開発され、表現の可能性か広げられている。そこにはコストなど度外視したプロフェッショナルの世界が有る。デジタル化とコスト削減の波はこの世界にも押し寄せている。ハイビジョンカメラなどだが、画のクオリティーはフィルムに劣ると言わざるを得ない。報道の現場での使用をメインに設計されている為クリエイティブワークには不向きな面も有る。騙し騙し使ってるのが現状だ。 arricam2
低予算のweb用動画コンテンツや新人ミュージシャンのプロモーション・ビデオなど民生用のハンディーカムを使ったりする。実はこれが気に入ってる。画質は当然劣るし、ちゃんと映ってるかどうか怪しかったりする。しかし何と言っても軽くて小さい。これを武器に大型プロシステムでは撮れない画が撮れる。パソコンによる編集システムも充実していて自主制作など可能性が広がっている。私の場合も山口県萩市までのバイク旅の6時間にも及ぶ映像素材がハードディスクに入れっぱなしになっている。今後編集してアップしようと思っている。
しかし、私たちの業界を見てもコンピューターの出現による変化は急で激しい。インターネットの出現も新たな世界が突然現れたようなものだ。世界は大きく変わろうとしているように見える。私たちカメラを持つ者はしっかり今を切り取らなければいけないと思う。

私の仕事の一部を紹介しようと思う。 (TVCF:テレビコマーシャル PV:プロモーションビデオ)

TVCF: 私の活動のメインだが、最近、個人情報保護とか肖像権保護とか大変厳しい。文化的な面からも解説出来ると良いのだが、今は作品名や登場者を記載する事さえ躊躇してしまう。
一点だけ紹介しておく。ライオン・チャーミーグリーンについてだが、もう古い作品だし出演も素人だったので問題ないだろう。ご記憶の人もいると思うが若夫婦と老夫婦が手をつないで踊るCMだ。まだコンピューター合成など考えなかった時代で、魅力的な街角を全国から探して、足りない物・例えばきれいな塀などは現場に作り込んだ。出演者は本物の夫婦で一般からオーデションで選んだ。画面には二組の夫婦とそれを見守る人たち、かわいいアイテム、それらをお洒落な街角にバランスよく配置する。なかなか手のかかる作品だった。撮影の行われた函館の坂道など「チャーミー坂」と名付けられ社会現象にもなった。しかしバブルの崩壊は大規模な撮影を困難にし、コンピューターによる合成やCGあるいは有名タレントを登用し視聴者の目を引こうとするCMが主流となり始め、チャーミーグリーンも同様の道を辿った後終了となる。私はあの時代この作品に関われたのラッキーだと思う。
  PV: サンボマスター「美しき人間の日々」
TUBE「燃える煙るモナムール」
Mr.Children「終わりなき旅」
Chage&Aska「この愛の為に」「C-46」
聖飢魔2「有害ロック」
映画: 「金髪の草原」
「手を握る泥棒の物語」
「Jam Film 2 クリーンルーム」
「うちゅうさん」
「ハッピーストリート裏」
「金髪の草原」に付いて解説しておく。この映画は2000年の犬童一心監督の作品で、夕張国際映画祭グランプリを受賞した作品だ。上映映画館は少なくご存じない方が多いと思う。大島弓子の漫画が原作で、自分が20歳だと思い込んでいる老人が主人公のシュールな作品だ。映像的には導入部の幻想的なシーンを除き、全般的には出来るだけストーリーを語る事無く目の前で繰り広げられる事柄を淡々と描写してるが、それが不思議なストーリー展開と絡み個性的な映画に仕上がっている。製作日数が少なく本能のまま撮り進み、未完成な部分はあるが、撮影者の個性も色濃く現れた。全編手持ち撮影だが、撮りたいポジションへすぐ行けるいうのが第一の目的で、その映像効果的狙いは二次的なものだ。DVDなどで是非ご覧になっていただきたい。

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